中小企業経営者、総務・人事担当者は、
日々「人」に関する悩みがつきません。
「トラブルを起こした従業員がいる」
と相談を受けるとき、皆さんはこう言います。
「運が悪かった。」
「悪い奴を雇ってしまった。」
本当にそれだけが理由でしょうか。
「会社の職場環境に、トラブルを起こす従業員にしてしまった要因がある。」との考えも、持ってみてはいかがでしょうか。
ご相談を受けますと、大半はボタンの掛け違いです。
労働契約書を交わして無いので、
言った、言わない。
賃金のミスマッチ。
また、双方が良いように解釈してしまう。
労働時間、労働日を従業員が勝手に決めてしまう。
その日にやらなくて良い仕事を残業してやっていく。
従業員の平均年齢が上がると共に、
朝礼の時間が早まり、
最近入って来た若い従業員が不満を募らせる。
また、人手不足の中やっとの思いで採用するので、
早く仕事を覚えてもらいたい。
少しでも長く働いてもらいたい。
と会社側は考えますが、
入社したばかりの従業員は、
慣れない職場でただでさえ緊張し、
過度の責任、労働時間を強いられる。
そして、早期に退職。(ここでトラブル)
このような流れでトラブルが起こっているのでは無いでしょうか。
しかもトラブルになっていることを軽視し、
トラブルになっているから会いたくない。連絡を取りたくない。
などの考えから、更に大きなトラブルに発展していきます。
そうならない為にも、
就業規則や労働契約書は重要です。
とにかく、従業員について、
採用がうまく行っていない。
短期間での離職者が多い。
これトラブル?と言う早めの段階で。
ご相談いただければと思います。
従業員がトラブルを起こすには「理由」があります。
会社がトラブルを回避するには「手段」があります。
従業員と会社が幸せになるには「必要な環境」があります。
「好きな仕事を素晴らしい環境で出来た。」
と思ってもらえるような会社づくりを一緒に目指しましょう。
若林 隆司